中国の日本料理店にも影響 福島県出身の店長が語る風評被害 日本産が手に入らず他国産に切り替え  (23/08/23 18:35)

原発処理水の海洋放出をめぐっては厳しい反応を示す国もある。特に中国、輸入規制が強まり、日本の食材を扱う料理店でも対応を迫られていた。

北京で飲食店を経営・小林金二さん:「日本産のやつってすごい良いんですよ、ものが。ステータスで日本産を使ってる中国人の経営のレストランが多いんです。でもそこもほとんどがもう入ってきませんから」

福島県田村市出身の小林金二さんは東京などで板前の修業を積み、中国にわたって30年あまり。北京で日本料理店を営んでいる。マグロ、タイ、牡蠣などは日本産を仕入れていたが、海洋放出を巡る動きを受け、中国が輸入規制を強めているためここ1か月半は手に入らず、スペイン産や韓国産に切り替えざるを得ない状況になった。

北京で飲食店を経営・小林金二さん:「検査期間が約10日くらいかかるっていう話なんですね。鮮魚を10日間冷蔵庫に入れられたら鮮度が落ちちゃいますから使い物にならないと。実際に科学的には問題ないものとして扱われるべき食材が、ただそういう風評だけでね、扱えないというのはとても残念と思いますね」

福島の美味しいものやきれいな景色を紹介すると「行ってみたい」と言ってくれる人もいる中国。正しい情報と「おいしさ」が正確に伝わり、福島県産の海産物が正しい評価を受けられることを望んでいる。
小林金二さんは「福島が大好きなんですよ。築地の市場で、東京の市場で、ヒラメのセリは常磐ものが入ってからじゃないとセリをやらないというくらいにいいものが入ったんです。早くそういう風にね、福島産の美味しいものが全世界にね、行けるように」と話す。

「福島」を中国読みすると「福が来た」を意味する「福到」。
小林さんは故郷・福島県が福を招く場所として、多くの中国人を魅了することを願っている。

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