中国の輸入停止 ホタテ輸出業者は加工の違いが負担に 輸入規制撤廃に向け海洋放出の安全性主張 (23/09/07 18:42)

丸ウロコ三和水産・長谷川憲永統括部長:「中国に行かない分、国内で玉冷(殻なし)の製品が過剰に増えてくるという状況になると思いますので、そうなった場合、価格に影響してくるのではないかということは懸念している」

北海道紋別市にある「丸ウロコ三和水産」の長谷川さんは、ホタテの価格への影響を心配している。
1日に扱うホタテ約50トンのうち10トンは、中国への輸出用だったが、いまは輸出が全てストップ。輸入規制の強化を警戒して、海洋放出が始まる前から国内向けの割合を増やしてきた。
ただ、「殻付き」のまま出荷する中国向けと違い、国内向けには殻をむく必要があるため人件費などの負担が膨らんでいるという。

丸ウロコ三和水産・長谷川憲永統括部長:「影響が本当に出てくるのは、これからなのかなという気がします」

影響が解消されるために欠かせないのが、輸入規制の撤廃。
日本政府はIAEAを含む様々な機関が行うモニタリング検査の結果を根拠として、海洋放出の安全性を主張していく。

<トリチウムは蓄積しない>
福島大学の高田准教授の研究グループは「海産生物にトリチウムは蓄積しないことを確認した」と6日発表した。
こうした研究結果も風評を防ぐことにつながりそうだ。

<海洋放出の進捗状況>
1回目に予定している処理水の放出量は7800トンで、7日午後5時までに約8割にあたる6435トンが放出された。
9月11日に1回目の放出が終了する予定で、2回目の放出は9月末から10月上旬にかけて始められる予定だ。

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