【処理水放出から1週間】「ホタテ」加工会社は… 中国禁輸で輸出激減

処理水放出から1週間がたった8月31日、岸田首相は東京の豊洲市場を訪れ、水産事業者らと意見交換しました。中国が日本産水産物の輸入を禁止したことで影響が広がっていて、北海道の水産加工会社では、中国の輸入禁止措置で余ったホタテを別の販路で売るために、“貝むき作業”が増えたといいます。

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ことの発端は8月24日、福島第一原子力発電所から出た処理水の海洋放出です。中国政府は「処理水」を「汚染水」だと主張して猛烈に反発しています。日本の水産物の輸入禁止措置を取り、その影響は広がっています。

中国・蘇州には、日本料理店が立ち並び、「日本風」を売りにしている通りがありますが…

記者
「こちらのお店、日本料理店なんですが、看板には“日本の食材は使いません”と書かれています」

赤地に白抜きの文字で“日本から輸入した海産物は使用していません”と強調していました。食材ごとにノルウェーやカナダ、ロシアなどの産地を表示する念の入れようです。町全体では、こうした掲示を行う店は限られていますが、別の対応をする店もありました。

日本料理店 店員
「店内で出すものが日本産かと思い、少し心配しているお客さんはいます。『安全です。日本から輸入したものではない』と説明しています」

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中国は日本の水産物の最大の輸出先で、去年の輸出額は870億円余りにのぼります。31日午前、岸田首相は東京・江東区の豊洲市場を訪れ、水産事業者らと意見交換しました。

岸田首相
「取引量や価格とかに影響は出ていますか?」

水産業者
「直近で90%のマイナス」

水産物の中でも、岸田首相が気にしていたのは“ホタテ”です。ホタテは金額ベースで、中国向け水産物輸出の半分以上を占めていました。

岸田首相
「影響は出ているんですよね?」

水産業者
「かなりやっぱり出ています」

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影響を受けているという北海道紋別市の水産加工会社、丸ウロコ三和水産を訪ねました。

丸ウロコ三和水産 長谷川憲永部長
「こちらが入ってきたホタテを貝むきする場所です」

会社の工場には、オホーツク海で採れたホタテが1日約50トン届きます。そのうちの2割から3割が中国向けだったため、それだけの収益を失うことになります。

問題はさらに、ホタテの“貝むき作業”にも及びます。

長谷川憲永部長
「ホタテの殻から貝柱だけを取り出す作業になります」

中国向けのホタテのほとんどは、中国側の求めで貝むきの作業を行わず、貝のまま冷凍して輸出していたといいます。中国の輸入禁止措置で余ったホタテを別の販路で売りたくても、そのために“貝むき作業”の手間が増えることになります。

長谷川憲永部長
「(作業は)慣れるまではちょっと難しいかなと思います。ベテランの方なのでこれくらいのスピードでやっている」

この現状について、水産加工会社の社長に聞きました。

丸ウロコ三和水産 山崎和也社長
「人の問題でも労働時間の問題でもあり、そういう壁もありますから、やっぱり対応が不可能になってくる」

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これまで中国は、日本から輸入した冷凍ホタテを人海戦術で貝むきをして、アメリカなどに輸出していました。

日本政府は「ピンチをチャンスに変える」として、中国にかわる新たな輸出先の開拓を目指し、国内の加工体制や販路拡大を支援する方針です。具体的には人件費の支援や貝むきを行う機械の提供などが検討されています。
(2023年8月31日放送「news every.」より)

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