東京ディズニーシーで限定発売されているグッズが中国人とみられるグループに大量に買い占められる様子がSNSに投稿され、問題となっている。さらに、そのグッズが国内外で転売されている可能性がある。
■「一人3個まで」注意喚起も聞き入れず
ディズニーの大人気キャラクター、ダッフィー。
学生(20代)
「やっぱりモフモフしてて、抱くと心地が良くなるというか、リラックスできる」
会社員(20代)
「可愛いので、すごくいやされます」
ぬいぐるみを抱っこした2人組が、デコレーションした車の助手席に巨大なダッフィーを乗せ、ディズニーシーにやって来た。
会社員(60代)
「10年近くですかね。必ずここに来る時は連れてきます」
自営業(60代)
「家族みたいなものですからね」
男性
「(Q.衣装は?)子ども用です」
女性
「子ども服(を買って着せている)2、3歳の子の」
そんな誰からも愛されるキャラクター・ダッフィーに関連する限定グッズが15日、ディズニーシーで発売された。その初日、ファンを悲しませる出来事がSNSに投稿されていた。
スタッフ
「危ないので、押さないでください!」
「安全のため押さないでください!安全のため押さないでくださいね!」
ディズニーシーの園内にあるグッズ店には、ダッフィーなどの限定グッズを手に入れようと多くの人が殺到。店のスタッフが押さないように何度も注意を呼び掛けるが、やめる気配はない。客は思いきり手を伸ばし、我先にとグッズをわしづかみにして取っていく。
スタッフ
「押さないでください。押さないで、後ろから押さないで。人潰れてます、押さないでください!」
前方にいた客は後ろから押され、身動きが取れないように見える。さらに別の店でも…。
スタッフ
「危険ですので、押しあわずに前にお進みください」
爆買いの目撃者
「陳列している最中から商品手に取ろうと、わーっと寄ってくる人がいて。『陳列終わるまでは待ってください』とスタッフの声掛けがあったんですけども。見境なく動画にあったように手を伸ばして取って、手を伸ばして取ってって感じで」
さらに別の動画では、棚の前にしゃがみ込み、手に取ったグッズを次々とカゴに放り込んでいく。カゴの中は、グッズで溢れんばかりになっている。
一人が購入できるのは、1種類につき3個まで。しかし、限定グッズは30種類以上あるため、様々な種類のグッズを次々にカゴに収めていく。
■入園ゲートへ猛ダッシュ…限定グッズ爆買い
大量のダッフィーグッズを仕分けするためか、別のカゴへ投げ入れる様子も捉えられていた。撮影した人によると、「開園時にはグッズがびっしりと並んでいた棚が、夕方には空っぽになっていた」という。
このような騒動は、これまでにもあった。去年11月、同じくディズニーシーで限定グッズが販売された日にも、次から次へと、グッズがカゴの中へ入れられていく様子が撮影された。
爆買いの目撃者
「イベント初日に行くと、そういう光景を多く見てしまう。結構、乱雑で、棚から取ったら投げ入れるっていう感じでお土産の域は超えてたと思います」
さらに2022年には、午前3時半ごろにもかかわらず、何十人もの人たちが入園ゲートへ猛ダッシュ。新グッズの発売日に、店に入るための整理券を手に入れようと、ゲート前の広場に長蛇の列ができた。
■SNSで動画拡散も…誰が大量購入?
一体、誰が大量購入をしているのか。
「どんなものがあるのかも知らなかったよ」と、動画から聞こえてきたのは中国語。撮影者によると「中国人と思われる複数のグループが限定グッズを大量購入していた」という。その金額は、一度の会計で50万円に及ぶことも。なぜ大量購入するのか。
日本のフリマサイトやアプリを見ると、今回販売された限定グッズが数多く出品されていた。出品されている他の限定グッズも、店で販売されるより、高い値段が付いているものが、いくつも確認できる。
さらに中国のSNSでも、投稿のなかには限定グッズが詰まった箱がいくつも並べられている動画があった。
限定グッズを大量購入した女性
「こちらは今回の関連グッズです。100個以上買いました。明日も頑張って買いに行きます」
上海から投稿されたとみられる動画のコメント欄には、「荷物の第一弾が届きました」とあります。
限定グッズを受け取った男性
「どんなのが届いたのか、見てみましょう。あっ、イチゴのバッグですね。こちらは、ぬいぐるみですね。いいですね。あと2回の荷物は今、運送中です」
男性の元に届いたのは、大量の限定グッズが詰め込まれたたくさんの段ボール箱。
限定グッズを受け取った男性
「続々と皆様へ届けますよ~」
■「転売対策」としてグッズ販売に制限も
中国人グループの転売目的とみられる大量購入について、ダッフィーファンは次のように話した。
会社員(20代)
「自分で欲しくないんだったら、買ってほしくないなって思いますね」
会社員(30代)
「私たちは当日にシーに入ったんですけど、スタンバイパス(整理券)がなくなってしまっていてお店に入ることすらできなくて。それ(爆買いの様子)を家で見て、ちょっとドン引きしていました」
こうした事態を受けて、東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドは、グッズ販売店への入店回数や会計回数、購入できる数に制限を設けた。
オリエンタルランド
「快適にショッピングをお楽しみいただけるよう対応策の継続・改善を行いながら、より効果的な対策について検討してまいります」
また、大量購入された限定グッズが転売されたとみられるメルカリは「ガイドラインに抵触した場合は出品削除などの対応をとる」とホームページ上で注意喚起をしている。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年1月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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