2011年の東京電力・福島第一原発事故以降、日本からの食品の輸入を制限している中国。その首都・北京で新潟県産米をPRするイベントが開かれました。
1月、新潟市で開かれたのは春節祭。
旧暦の正月を祝う中国の春節に合わせ、中国の伝統芸能などが披露され、集まった市民を魅了しました。
文化などを通じ、交流を続ける中国と新潟ですが、両者の間には課題も。
2011年の東京電力・福島第一原発事故を受け、中国は日本からの食品の輸入を規制し、新潟県を含む10の都や県からの輸出がストップ。
このうち、2018年に新潟県産のコメに限り、輸入の再開が認められましたが、そのほかの食品は今も停止されたままです。
こうした中、去年12月、中国の首都・北京で日本大使館主催の日本食をPRするイベントが開かれ、新潟市も参加。
現地の14の飲食店で県産コシヒカリを提供し、その評判は上々だったようです。
【県産米を提供した飲食店スタッフ】
「梅・明太子・サケのおにぎりで提供した。コメがおいしい。(Q.客の反応は?)大きい。みんな興味がある」
昨年度は62tが中国に輸出された県産米。新潟市北京事務所は、さらに県産米の輸出を増やすとともに、その先も見据えています。
【新潟市北京事務所 荒井正幸 所長】
「今は精米だけだが、精米だけでも新潟はおいしいところだと認知してもらい、今後、たくさんのものが輸出できるようになったときには、酒や魚、多種多様なものを、新潟のおいしさを伝えられるようになればいいなと思って、努力していきたい」
中国への食品の輸出再開を見据え、いかに新潟の食の認知度を上げておくか、いま現地に届けることができる新潟米がカギを握っていると言えます。
コメント