国の文化審議会は21日南阿蘇村の遺跡から出土した輸入陶磁器など5件を
重要文化財に指定するよう答申しました。また、熊本市南区の瑞鷹酒造の住宅『吉村家住宅』など8件を登録有形文化財に登録するよう答申しました。
重要文化財に指定するよう答申されたのは、1995年に南阿蘇村の遺跡から出土した『白地鉄絵鳥文壺』など5件です。
【提供 熊本県文化課】
中国から輸入された鎌倉時代の陶磁器で、ほぼ完全形で出土した例はほかにないということです。また、あさぎり町の『木造釈迦如来坐像』と『木造二天王立像』も重要文化財に指定するよう答申されました。
一方、有形文化財に登録するよう答申されたのは熊本市中央区水道町にある実業家の住宅『紫藤家住宅』と、熊本市南区川尻にある瑞鷹酒造の住宅『吉村家住宅』で、
合わせて8件です。
『吉村家住宅』は通りに面し長く広がる2階建ての住宅です。
明治時代の商家の屋敷景観を形成する土蔵2棟と主屋を囲む塀や門は9年前の熊本地震で被災していて、復興基金を活用し、修復されたものです。
いずれも来年度中に指定・登録される予定です。
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