中国初の越境無人搬送車レーンが全線開通 内モンゴル自治区

中国内モンゴル自治区甘其毛都(ガンツモッド)通関地で建設された無人搬送車(AGV)用のスマート通関・コンテナ監督管理所がこのほど、フフホト税関の検収に合格し、中国初の越境AGVレーンが全線開通した。自治区の通関地を管理する口岸管理弁公室が明らかにした。

ガンツモッド通関地はバヤンノール市ウラド中旗にあり、モンゴルのウムヌゴビ県と隣接する。辺境の省・自治区で貨物通関量が最大の道路通関地で、AGVレーンは中国側のスマート通関・コンテナ監督管理所とモンゴル側の通関地ガシュンシュハイトのデジタル化コンテナターミナルを南北に結ぶ。全長6・19キロの双方向4車線で、税関ゲートと閉鎖式道路で構成される。

現地の取材では、モンゴル側から到着したAGVが、スマートゲートで積荷明細書・目録の電子データの読み取り検査を30秒以内に済ませ、通関していた。ウラド税関の尚貴民(しょう・きみん)税関長は「ガンツモッドではAGVレーンの開通後、通関効率と輸送力が高まり、スマート化応用レベルも向上した。通関地機能の位置付けがさらに整備され、貨物通関の速度と量の拡大を促進している」と述べた。

ガンツモッドでは、2022年7月16日に最初のAGVが通関して以降、通関台数は今年5月末時点で7万3千台超、輸入貨物の輸送量は480万トン余りとなった。

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